こんにちは!えみえケアフーズのキタムキです😊
前回に引き続き“腎臓”についてお話ししていきたいと思います!
第二弾の今回は『腎臓病食(低たんぱく食事療法)』についてご説明します💁♀️
みなさんは『腎臓病食』や『低たんぱく食事療法』という言葉を聞いたことがありますか🤔?
腎臓病を患うと「薬物療法」「運動療法」「透析療法」「腎臓移植」、そして「食事療法」などというような治療が必要になります。その中でも「食事療法」は腎機能低下の進行を抑え、透析や腎臓移植を遅らせるために重要な役割があります💡
今日はそんな食事療法の目的とポイントについて、ご説明していきます😊
┃その1 腎臓病の低たんぱく食事療法とは
『低たんぱく食事療法』は、字のごとく“たんぱく質の摂取量を減らした食事”になります🍚
たんぱく質は炭水化物、脂質と共に、からだのエネルギー源になる栄養素です✊💨しかし、同じエネルギー源でもたんぱく質は、体の中でエネルギーを作る過程で、からだにとって不必要な老廃物も一緒に作り出します😖💦
通常、腎臓はこの老廃物を尿中に排出する役割がありますが、腎機能が低下すると老廃物はうまく排出されず体内に蓄積されてしまい様々な体の不調がおこるため、たんぱく質の制限が必要になります。
┃その2 たんぱく質の制限
三大栄養素の1つであるたんぱく質は、私たちの筋肉や免疫機能など、身体を動かすうえで重要な役割を果たしています。そのたんぱく質は大きく分けて「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」に分けられます😃
■ 動物性たんぱく質:肉・卵・魚・乳製品などに含まれるたんぱく質🍖🐟🥚
■ 植物性たんぱく質:大豆製品や米・小麦などに含まれるたんぱく質🌱🌾
その中でも動物性たんぱく質は、体内で合成できないアミノ酸=必須アミノ酸がバランス良く含まれたており、一般的に“良質なたんぱく質”と呼ばれています💪
低たんぱく食事療法では、ただ、やみくもにたんぱく質を減らしてはいけません。特に高齢者の場合、たんぱく質は筋肉などの源になりますので過度なたんぱく質制限は、サルコペニア(※¹)やフレイル(※²)、低栄養(※³)の原因にもなり得ます😨
※¹ サルコペニア 加齢によっておこる全身の筋肉量の減少とそれに伴う筋力や身体機能の低下
※² フレイル 加齢とともに心身の活力が低下すること
※³低栄養 栄養障害の一種でエネルギー・たんぱく質を含む様々な栄養が不足した状態の事
こういった事が起こらないよう制限されたたんぱく質の中で“良質なたんぱく質”の割合を増やすよう心がけた食事が重要になります。
この部分については、次回“低たんぱく食事療法のコツ”についてお話した時に詳しくお伝えします🙌
そして、慢性腎臓病患者さんのたんぱく質の摂取基準は以下の表のように、腎臓の状態によって大体の目安が定められています。しかし、1日に摂るべきたんぱく質量は合併する疾患(糖尿病や肥満など)によっても変動してきますので、かかりつけ医の先生に指示を受けて食事療法に取り組んでください⚠
┃その3 カロリー不足に注意
たんぱく質を制限した分、摂取するカロリーが不足し、どんどん痩せていってしまいます😥
1日に必要なカロリーを食事から摂取できないとき、人の身体は筋肉を分解して、エネルギーを作り出します。筋肉=たんぱく質であるため、筋肉を分解するという体のはたらきは、たんぱく質を摂取している事と同じように腎臓に負担がかかってしまいます。
そのため、たんぱく質を制限した分、炭水化物や脂質でカロリーを補う必要があります。間食や、調理方の工夫などでカロリーアップが必要になります🍭
┃その4 ナトリウム・カリウム・リンの制限
前回、腎臓は体内の水分量やイオンバランスの調整をしているというお話をしました😀
ナトリウム、カリウム、リンは身体にとって必要な栄養素ですが、腎臓の機能が低下すると余分なカリウム・ナトリウム・リンを体外へ排出する機能が低下し、体内のイオンバランスが崩れてしまうため、摂りすぎはよくありません。
ナトリウムが体内で増加した場合には高血圧やむくみ、
カリウムが増加すると『高カリウム血症(※⁴)』、
リンが増加すると『高リン血症(※⁵)』になる恐れがあります😣
※⁴ 高カリウム血症 嘔気・嘔吐、筋力の低下、しびれ、不整脈などの症状がでる
※⁵高リン血症 高リン血症になると、骨がもろくなったり、骨ではないところに石灰化が起き、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなる
そのため、腎機能を保つためにナトリウムやカリウム・リンにも制限が必要になります💁♀️
長くなってしまいましたが、食事方法の重要なポイントでした👐
今回は具体的な方法などお伝え出来なかったので、ピンとこないな🤔と思うかもしれませんが、今日は”食事療法が腎臓にとって重要”であることが伝われば嬉しいです😊
次回は“腎臓病 食事療法のコツ”として、実生活での食事療法のポイントなどを詳細にお伝えしていきたいと思います😊
参考:医歯薬出版株式会社『腎臓病食品交換表 第8版-治療食の基準-』 2015年
Medical Note 慢性腎臓病の食事療法とは?~制限が必要な栄養素と食事の際に注意するポイント~(https://medicalnote.jp/contents/220713-001-MV)
日本腎臓学会『慢性腎臓病に対する食事療法基準 2014年版』(https://cdn.jsn.or.jp/guideline/pdf/CKD-Dietaryrecommendations2014.pdf)
東京女子医科大学病院 腎臓病総合医療センター 腎臓内科(https://www.twmu.ac.jp/NEP/index.html)
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